Dance Messenger Madoka

ー世界各国を旅するダンサーー

南アフリカ ソウェト

アフリカのソウェトでのホームステイ。

書きたいことがありすぎて長くなります。

 

クリップタウンでは鶏が目の前で殺される。
生きたままの命を切り、

足で踏み、鳴く鶏の首を笑いながら切る。

生きるということは命をもらうということ。

これはこれからも生きていく上で見ることができてよかったと思っている。

 

日本のスーパーでどこで誰が作ったかわからないものを買って食べる消費的な生き方。

命をもらってそれを食べている過程がわからずに。

 

だから苦手な人もいるだろうけど、あえて写真載せます。

 

しかしこの笑顔!歌いながら笑いながら捌いていた。

少し前まで生きていた命は
数分後には残飯となることが多い日本。
毎日何かしら食べてまで生き延びようとする明日。

明日を生きる権利は誰も約束してはくれない。日本でも。

 

持っている不自由さと持っていない自由。

同じ時代に生きる人々の人生を垣間みる。

町中には"人々の平等を表す天秤"のグラフティやモニュメントが至る所にあった。

 

 

教会のステンドグラスはネルソンマンデラ。

教会には暴動が起きたときの銃の跡やガラスがまだ割れたままだった。

壁には自由や平等を訴える声が多く書かれていた。

 

路上は手作りで作ったものが売られていて、可愛い。

家はまだまだ経済格差が残っていて、

マッチ箱と呼ばれる家がたくさん並んでいた。

テレビで見るのと自分の目で見るのとは全然ちがうカルチャーショック。

たくさんの人が裸足で生活している。

まだまだ治安も悪いので、家には鎖がある。

路上でラジオ番組があって、ヒップホップが流れてたのでもちろん踊りました。

最初はちょっと怖そうだと思ったけど、とにかく踊りながら近づいた。笑

仲良くなれました!

子どもたちもどんどん集まってきた。

クラシックバレエみたいな格好している子どもたち。

 

ホームステイ先はなんと偶然にもお父さんがタップダンサーーーーー!!!!

かなりテンションあがった!
タップダンスとセッション!

お父さんの仕事はダンサーで、家は南アフリカで中流家庭だと思う。

経済格差がある中で、ダンサーで中流家庭ってけっこうすごい。

お風呂はなかったけど、家の中には立派なテレビとスピーカーがあった。

下の写真の左のピンクのドアがトイレ。

電気なしで鍵は壊れているので夜はけっこう怖い。

お母さんが腕をふるって料理を作ってくれた。

アパルトヘイト政策が終わっても貧困の格差は増える。

その中で音楽を教えることで

子どもに希望や目標を与えることを目的とした、

「アフリカンユースアンサンブル」(AYE)というのがある。

その家族の家にホームステイしました。

写真下の真ん中の子どもはAYEに通う子どもでバイオリンができる。

 

拡大する差別や暴力に対抗するために生まれたダンスや音楽があった。

ダンスしながら歌いながらデモをした歴史。

歌いたいときに歌い、踊りたいときに踊る彼ら。

生きるためにダンスや音楽が生まれ、

力じゃ勝てないものを非暴力のものに変化していき、

根底には今もそれがあるように感じた。

 

生きるためのダンスや音楽。

芸術として認められた現代。

そしてその表現はこの先の未来もずっと続いていく。

 

だからこそ表現の自由・文化・芸術を

自分たちの手で守ってくことが未来につながる。

これから自分がどう生きていくのか、

選択できる自由がある。

すべての人が選択できる自由を掴める世の中になる方法は
まだ誰にもわからない。

それを感じて考えていくことに意味がある気がする。
どんなにバランスが悪いところでも踊れる人でありたい。
何も手に入れることができなくても不安定な人生でも

しっかりと歩いていける人でありたい。そう思った。

踊り続ける中でたくさんの出会いがあった。
踊り続けていたいから大事にする方法を考える。
言葉の違い、文化の違い、
違いを知ると愛が増える。

紛争、環境、地雷、差別、人権。
様々な世界の問題と、踊りや音楽は全く関係ないように思える。
でも、力じゃ勝てないものを
ダンスや音楽という非暴力のものに変えていった人々。

 


互いの違いを認め合うことが大事だと何度も気付かされては、

何度も私は失敗をする。

東京に戻ったらなんとなく忘れて

また当たり前の日常に戻っていく自分を想像したら

帰りたくない。

 

こんな場所で踊っていたいなと思った。

by Dancer MADOKA